ざっくりとか言いながら全くざっくりしてないR-1感想。


R-1のサバイバル敗者復活をざっくり。


ユリオカ超特Q
なるほど、見た目通りのハゲ漫談か。どうせなら最初にかぶってきたカツラつけたままやってほしかった。 


「今泉」
たたみかけのときくらい「言ってみてー」挟まなくてもよかったんじゃないか?
そしてあんなに飲んだら確実に泥酔してるなと普通の事言ってみたり。


「ナオユキ」
あの屁理屈っぽいまどろっこしさは「どないやねん」と言いたくなるね。
観客とのズレがあったけど、フェードアウトの仕方も含め私は嫌いじゃない。


「ゆってぃ」
一緒に「ワカチコ」で会場暖かかったね。でももっと客引き込めたよな。惜しい。
最後に「嵐」で若者に媚びましたね。笑 ってか、嵐ってわかりずれー!汗


中山功太
なぜ久々に行った母校に知ってる先生がいないと、ただの見たことあるだけの建物になるんだろ?
狭いとこ狙ったあるあるネタで設定もいいけど、もっとカメラマン役に入り込んで欲しかった。


COWCOW山田與志
チイチイと阿藤のベストコンビとテンポの良さ、フリップのカラクリでずっと目が離せない。すごく楽しい♪
去年のゴルゴネタも好き。あのゴルゴをあれだけはしゃがせながらテンポのゆるさが心地よいから。
あの客の引き込み方はすごいね。文句なしだったんじゃないでしょうか。


田上よしえ
初見だったけどおもしろかった。これ、もうちょっとネタ長かったらもっと盛り上がってたかも。
「H Jungle」で一瞬客がとまどったのが敗因の原因か?


友近
ブラックジンジャー腹立つわ〜 笑
これは誰もが「ヨガの先生」のイメージを共感したんじゃなかろか?
今まで友近がやったR-1のネタの中で一番わかりやすいおもしろさだった。


アナログタロウ
世代的に間違いなく懐かしさを感じながら笑えるんだけど
曲紹介の羅列で終わっちゃうと、物足りない感じもある。
斉藤由貴のテッパンいいなぁ〜。


「もう中学生」
おおっ!前回よりも断然「客に観せる」ネタ作りになってる!!
意味の無い「夜桜お七」の掴みから、なぜか全身レインボータイツにあさりのかぶりもの
ノリツッコミ、あさりの砂だし、親父ギャグ。そしてしみじみでおしまい。
ダンボール広げるの忙しい忙しい 笑 
つーか、あさりの砂だしの歌が地味に暗くてシュールで好きだ 笑


そういや、もう中ネタの笑いどころをこないだ某さわださん(笑)に聞かれたんだけど
実は私もわかんない 汗 つーか、私自身も始めにもう中のネタ観た時そう感じてたから。
そんで笑いどころ探して探して探して・・・「あ。ね〜わ」って思った。笑
そんで見方をシフトチェンジして、完全に「箸休め」的な余興として楽しむようになったら面白かった。
まぁそれが父兄的見方と言われたら、うん、もうそうなんでしょう。


もう中は正に「為になること」を伝えたいんです。それありきなんです。
その伝えたい事をきちんと大掛かりなダンボールでさも何かありそうな雰囲気をみせながら
実際は何の事は無い、伝えたい事をホントにそのまま普通に伝えてるだけなんですよ 笑
だからもう中のネタの「笑いどころ」を探すのは
タネがバレバレな手品を観て、一生懸命タネを探してるようなもんなのかも?


ちなみに私は今回の「あさりの砂だし」のネタは「ほーあさりは何時間後に砂だすんだねー」と楽しんでます。
で、伝えたいことから脱線したら「なんだこれ?」つってます。 笑


つーこって、COWCOW與志決勝進出おめでとう!



で、決勝に感想もざっくり。



R-1ぐらんぷり 2010」


COWCOW與志』
サバイバルステージと同じフリップDJのちょいロングバージョン。
これをやったということは、2本目に賭けたんだろうなぁ。
時々フリップを捲る時の手が危うくてすごい緊張感が伝わる。
フリップをただ捲るだけではない、躍動感ある見せ方はちゃんとエンターテイナーだ。
個人的には北の国からのごろーちゃんフリップ観たかった。
清水ミチコが地味にリズム取ってたのが笑った。


バカリズム
おーっ!正義感やったか!! 笑
実はライブDVDの「クイズ」観たばかりで、その中でこのネタが一番好きだったんだよね。
だってこのネタ、きちんとバカリズム特有の言葉遊びやフリップを多様しながらも真面目にふざけ倒してて
なにより正義感を押し売りしてる割に、正義感が持続しない。 笑
こういう安っぽい偽善が人をバカにしてて面白い。
まったくかっこよくない腰の引けた決めポーズも大げさでないのがいい。
まぁ、私にとってバカリズムのネタははずれがないので、優勝できなくても大絶賛しかありません 笑
でも、皆の期待度がはっきり見て取れた箇所があったので、それは後ほど。 
つーか板尾さん、特に言うことなかったんだな 笑


いとうあさこ
いとうあさこのアラフォー自虐は、いとうあさこが言うから明るい。
それより、レッカペくらいでしか観なかった「朝倉南39歳」は4分も体力もつんかな?とハラハラしたけど
それがかえってアラフォー感バリバリで笑いになっていた。
会場の空気もがっちり掴んでて和んでたし楽しかった。
でもネタ後の「いとうあさこが先端恐怖症」というどうでもいい情報が一番笑った 笑


Gたかし
「細かすぎて伝わらない〜」に出てた人だ。ネタは初見でモノマネ紙芝居。
ボビーが白雪姫(黒雪姫だったけど)という視界でのおもしろさと
「この物語で猪木ならこうやりそう」ってのをきちんとやってるのがよかったけど
全体的に普通で「細かすぎて」でやってりゃいいかなって感じ。
これでバカリズムや與志より点数高いのかぁ。ふ〜む。


麒麟 川島明
エエ声で「ジャイアン」はわかるけど、エエ声で「ケンシロウ」ってのは北斗の拳好きの私にとっては待てといいたい。
この「北斗の拳」8巻の26P「迫り来る魔獣!の巻」はアニメでもやってるし
神谷明は川島に負けないくらいエエ声でこのセリフを言ってるので、
例え同じ“明”であってもこのセリフのおもしろさ(?)は本家には敵わないのだよ。(北斗好きでごめん 汗)
でも、説明書の「Q&A」は目の付け所がいいなと思った。
私説明書読むの大っ嫌いだけど、「Q&A」はおもしろくて読むんだよね。
あの当たり前の事を真面目に答えてるのを読んでると「なんだこれ?」って思ってくる。
たぶん、2本目にもっといいセリフとって置いたんだろうなぁ。


我人祥太
これがホントの「ダークホース」 笑
レッシアで何度か観た事あるけど、ここまで客が悲鳴あげたのははじめて聞いたわ。
ネタの運びは単調だけど、題材が我人の風貌にマッチしてて、病的な明るい前振りがオチのブラックを引き立ててる。
3Dメガネの「掴めない」は、その後お薬関係の幻覚系オチなのかしら?とドキドキしてたら
そこまでどうしようもなくなかった。 苦笑
つーか「掴めない→幸せと一緒」に「ああ、まだ未来を諦めてはいないんだな」と感じた私がイヤだ。汗
でも、自虐よりも他人事のように笑えるとこがいいよね。
このネタ板尾さん好きだろうなーと思ったら、案の定点数高かった。
だって、前に「キャンパスナイトフジ」に板尾さん出たとき、金持ちの女子大生が寝る瞬間のVTR観た後の感想が
「今度は君のお父さんの会社が倒産する瞬間がみたいです」だったから。笑
まぁ、ゴールデン向けではないよねぇ。


なだぎ武
「けいさつーこらけいさつー」言いたいだけじゃん 笑
これは「なだぎの芸は自由演技」みたいな所が浸透してるから笑えるんだろーなー。
じゃなきゃ登場のなだぎの姿が一番笑いどころのMAXだったんじゃないのかな?
でも、ネタ運びのテンポとR-12連覇の貫禄で客を引っ張ってんだろーなーそれってすごいことだよね。
だから高田淳次の「なだぎ武ってだけでも50点入れちゃう」はなんか納得。


エハラマサヒロ
ウザい塾の講師のみで最後まで行ったらエハラ好きになってたかもしれない。
踊りとか、確かに巧いしすごいとは思うけど、講師ネタがばっさり斬られた印象。
それでも、去年よりはずっと好きなネタだった。


あべこうじ
おおーっ!どうしちゃったのあべこうじ!!
話の流れがすごい洗練されてて、私が今まで観たあべこうじの漫談の中で今回一番さっくり耳に入ってきた!
フリップや小道具、セットと今までの芸人がいろいろな道具を駆使してきた中
最後にマイク1本で漫談をするあべこうじが見事に引き立っていた。
ネタの内容も「言い方を気をつける」が題材と見せかけて、
「昼ドラの愛人と本妻」をやりたかっただけという展開の脱線の妙が秀逸だった。
そんで愛人の演技がすごい上手!マジで続きが気になってしまった。最後どうなったんだよーっ! 笑
そうか、今回あべこうじのウザさよりも演技の巧さが上回ってたから入り込みやすかったのか。
これ観て「あー今回はあべこうじだな」と思った。ってかそう願った。



ファイナルステージ。


エハラマサヒロ
うーん、展開が単調でこれでは1本目と似たような感想になってしまう。汗
あの体型で、よく動くねー、踊り巧いねーって感想しかない。
でも確かに赤ちゃんの恰好は似合っていた。


あべこうじ
1本目とネタの展開も違うし、「ストレスたまる」から「歌おう」までの客の掴みと力技がよかった。
「ドレミの歌」の元歌詞のケチのつけ方も共感できるし(「ママさんバレー」は巧いな 笑)
そこからの改良も「柑橘系続き」や「シーはしじみの死〜♪」のち「シーはしらすぼし〜」(これリズムあってたなぁ)
ネタを進めながら自然にお客さんとの掛け合いになってるのがすばらしかった。
冒頭の「そんなん知らんわ!」押しがいつものただウザいキャラ付けなのかと思ったら最後のオチと繋がっていたとは。
客の「おお〜っ!」と同時に、私も「おお〜っ!」でした。


なだぎ武
あ、私これつい最近エンタで観たな。
このドラえもんじゃあ1本目のなだぎのミッキーカブレの恰好と同じじゃないか。汗
あべこうじのネタの巧みさを観た後だと、今回のなだぎは演技の貫禄ありきになってしまう。
いや、このなんでもありな潔さはきらいじゃないんだけどね。


ということで、優勝は誰もが納得あべこうじでした!!


R-1については夕方の時からユルイ番組だったので(電飾スーツのヒロシとか観てましたよ)
はっきりいってM-1以上に優勝とかどうでもいんですが
実際、バカリズムもこの番組で知ったし、最近ライブDVD観捲くりの尊敬しまくりなので
正直、決勝行った以上はやっぱバカリズムには優勝してほしかったです。
今回、「正義感」のネタ途中でフリップが出てきたときの歓声を聞いて
「なるほど、バカリズムに求められてるのはこれなのだな」と思った。
スマートさと知性があって、下品さが無い。見てすぐわかるやさしい笑い、そして我々の想像を越えた発想の飛躍
確かに去年の「地理バカ先生」は「こうくるか!」って度肝抜かれたし
それみた後だと次回への期待度が上がっちゃうのも無理も無い。


だから「正義感」のネタをやってる時の客の反応が「あれ?」って空気で
フリップネタじゃないんだとわかるのに時間がかかって、ネタを観る体勢が出遅れたんだと思う。
私はこのネタすごい好きなんだけど、それは私がいろんなバカリズムのネタをDVDで観て、
充分バカリズムの知的な部分を堪能してるからかもしれない。
だって、このネタの悪ふざけはいつものバカリズムとかなりふり幅があるからね。
だからひょっとしたら、今回1本目でバカリズムの知的な部分が垣間見れるネタを観た後だったら
今回のネタも、その意外性に客は沸いたかもしれない。
あ、でもやっぱこのネタで優勝は無理かな? 汗 どうだろ?贔屓目ありすぎてよくわかんないな。


んなこと思っていたら、どうやら2本目に用意していたのが「イケなくて」だったと知って
ああ〜〜っ!単純にこれ観たかったし、これならフリップじゃなくても余裕でファイナルいけたのにぃ〜って思った。


つーか、バカリズムはホントにフリップ芸嫌いなのか?
嫌いなのに他と比にならないクオリティを軽々と出しちゃうわけ?
バカリズムは罪だなぁ〜。いけない子だ、メッ! 笑


ちなみに、バカリズムのネタの中で遊び心と悪ふざけのめちゃくちゃ感のあるネタは
今回の「正義感」よりも断然「にゅーす」だと思ってます。


来年はもうR-1に挑戦しないと聞いてちょっと残念だなって思ったけど
TVやDVDでネタ観れれば、それでもいいです。(つーかだからライブに来い)
バカリズム、お疲れ様でした。(といって来年出てたら笑う)