やっぱ映画は映画館でみたいですね。

「下妻物語」
正直、「嫌われ松子〜」の前に見とけばよかったと感じた。

内容は下妻のロリータとヤンキーの友情。

もう、これは主役二人、深田恭子と土屋アンナの圧勝でしょう。
他のキャスティングもあってないような存在で、フカキョンと土屋アンナ以外まったく重要視されてない感じ
特に脇役の宮迫や篠原なんかは過剰な演出してるのにも関わらず、まったく影すらない。
はっきりいって、全編主役二人だけが画面に映っていれば成り立つ映画だとすらも思う。

だからといってつまらない映画ではなく、この二人の存在感が重視されたからこそ
最後に全身身震いしてしまうほど、感極まってしまう映画だった。

とにかくフカキョンも土屋アンナも役にはまっていて、特に土屋アンナはとてもとても自然なヤンキーで
完全にふっきれた、おばかさんで真っ直ぐな、かわいらしくて憎めないヤンキーでかなり愛しいキャラクターだった。
フカキョンはロリータはまんまだったけど、最後のぶちギレて啖呵きってるとこなんかは
思わず「え！？フカキョンこんな演技できんの？」と思うくらい意外ですばらしかった。

でも、これを見た後「あーこれ映画館でみたかったぁ〜」と思った。
「嫌われ〜」同様、あの鮮やかな映像はスクリーンで見てこそ映えるよな。
それに「嫌われ〜」を映画館で観てしまってから、これを観た為イマイチ「嫌われ〜」に迫力負けしてしまい
どうも自分の中で冷めてる感じが抜け出せなかった。

内容でいうとしたら「嫌われ〜」の方が重厚で訴えかけるものがある。
でも、この映画にも何かを貫き、守る姿勢が感じられるし
それでいて突き抜けたハイテンションで遊び満載の世界観は好きだ。
正に「娯楽映画」だと思う。

だから私は二作品とも比べようがないくらい好きな映画である

そして、阿部サダヲはほんとにおいしい役もらってますね。といいたい。
あの髪型でうつ伏せは無理だろうなぁ　笑