日常の気だるさと憂鬱ってこんな感じかもしれんな。


華倫変 「高速回線は光うさぎの夢を見るか?」


華倫変の短編集。読んでるうちに全編無意味なエロ要素に「?」となり、よく見たら「マンガ、エロティクス
なるほど、山本さん監修ですか。納得。


うーん、この本は古本屋で出会いたかった。汗 そして「カリクラ」2冊を原価で買いたかった。
この本もいいけど、私は意味の無い外しがサービスされていた「カリクラ」の方が、笑えて断然好きだ。
まぁ載せた雑誌が雑誌だからしょうがないけど、この人は余計なエロ行為を描かない方がいいなと思う。
同じ余計でも、どうせ描くなら、ホントに無意味な知識や言葉を載せた方がもっと話しに救いがあっておもしろい。
内容がとてもいいだけに、このエロ行為でその魅力が半減している。


でも、読んだ後はやっぱなんらかの「ひっかかり」を感じさせてくれる。
のどに引っかかった魚の骨が取れたと思ったんだけど、どうも異物感が残っているという感じの
「カリクラ」にも感じた話の終わりを感じさせない余韻がある。


やっぱりこの漫画にも「追い詰められてる少女達」はあまり不幸には感じられない。
脱力と破壊を求める少女に関わる人物との会話になんらかの救いの言葉を感じる。
時に叫び、淡々とつぶやき、ぼんやり頭で思いながら脱線していくように思わせて
未来のなさそうな振りして、実は日常は続いていくのだなと思わせる。


なんか、絵柄があっさりしていて前より見やすくなった気がする。
でもって、相変わらず女は隙があってエロい。


つーか、「あぜ道」のミレマの制服の破れ方がありえないんですけど・・・・笑


もう華倫変の漫画を見ることはできないんだなぁと思うと、この下手な絵がものすごく愛しいと感じる。
そう思ったら、絶版した「デットトリック」読みたいなぁ。


あ、美輪さんがTVに出てる。