ペディキュア乾くまで寝れないから、漫画感想でもするか。

手塚 治虫 「奇子(あやこ)」上、下巻


お気に入りのブログでこれの話してたので購入してみる。


いや〜ん、手塚ダッチワイフが爆発 笑
って、内容はそんな笑える話じゃないんだけどね。汗


「集落」ってバクテリアの集合って意味もあるの知ってる?
カビや細菌が一箇所に集まってる、正にこの物語はそれだよね。田舎の閉鎖的なじめじめ感。
小さな集落の中にある大地主の家って、その集落の中では絶対的権限があって、それがすべて。
だから人一人簡単に消せてしまえる。部外者ってほとんど入ってこないから。


欲望の塊みたいな天外家。そして欲の犠牲になる女達。奇子もその一人。


それにしても奇子がエロい。もう子供の頃からエロい。笑
義理父に手篭めにされる奇子の母親すえも幸薄そうなとこがいかにも誘ってますね。
無抵抗、絶対服従って、中途半端に権力もつ小者な奴にはそそる対象なんだろうなぁ〜
地下牢に入れられ育った奇子は、成長しながらもその天外家の欲望を全部吸収しまったのだな。
そりゃ裸で誘うわな。


殺人、赤、強姦、監禁、近親相姦
それを田舎という舞台で成立できてしまうこの土臭さが更にエロさを増してんだろーなー


って、エロエロ言ってますが、それ以上でも以下でもないのが正直な感想です。汗 
いや、この漫画はエロを踏まえた上でおもしろい。



若杉 公徳 「デトロイト・メタル・シティ」1、2巻


最近巷で人気あるらしいので購入。


内容はスウェディッシュポップが好きな根岸君が
なぜかカリスマデスメタル・クラウザー2世になってバンドをしてる話。


うーん、なんか惜しい。汗
で?デスメタルとヘビィメタルの違いって?メタルとパンクの違いって?
実際のとこスウェディッシュポップってどんな音楽?ってがイマイチ伝わりづらい。


詞がなー、止まってて音楽が全然伝わってこない。
犯すとか殺すとかって、メタルだけじゃなくてパンクとか他の音楽にも引用されてるし
だからパンクとメタルの対決の時に、漫画で伝える以上、言葉でその違いを表現しないといけないんだから
そのジャンルの詞がデフォルメでも細かくでも冗談でもいいからはっきりわからないと、笑えるものも笑えない。
ラップもせっかく「くだらないダジャレ」までいってんだから、もうちょっと詞に韻があってもいいんじゃないのかな?


ってか、そこまでこだわりもって読むもんじゃないのか?汗


つまりは、普段はっきり本音が言えない根岸君が、クラウザーという仮面を被って
元から自分の中にある本性を丸出しに、欲望出し捲くって暴れているというお話ですね。


でも、どのジャンルにもあるファンの勝手な暴走はおもしろい。


といって3巻以降は買わんと思います。



黒田 硫黄 「セクシーボイスアンドロボ」1、2巻


久々、というか、やっと買えた黒田硫黄
やっぱおもしろいよー、かなりガツンガツンやられた。


スパイセクシーボイスである14歳の少女ニコ。と、ダメダメ人間相棒ロボ。


まぁ14歳にして声と会話だけでその人の特徴なり性格なりを見分けるなんてありえないんだけど
ニコはめちゃくちゃキュート。確信の無い自信と無茶な行動が未熟なとこも含めきちんと等身大で表現されている。
この若さが2巻あたりでしゃれならん出来事に直面するんだけど、その地獄を流さずに描いてるのがすばらしい


そんで対照的な天然ダメ男ロボ。
ロボはすごく人間くさい。人間くさくて何事も標準以下で全然さえないのにちゃんとヒーロー 笑
しかもお子ちゃまがあこがれる完全無欠のヒーローに近い。
だって、同じ正義でもニコは頭が回る分、あくどさも計算高いとこもある。
でもロボは常に天然、よくわかってない、だから計算が無い、故に知らずに全部受け止めちゃってる。
そんでもって結局ロボの存在がなければ、事件は解決できないし、ニコはスパイでいられない。


ニコはロボを馬鹿にして、呆れながらも。何事にも素直で疑わないその存在に救われてる。


完全無欠の正義の味方って実際ロボみたいな感じだと思うんだよね。


若い時はニコにあこがれるんだろうけど、この年になったらロボにあこがれちゃうね。
自分がなりたくても絶対なれないその憎めない存在。


黒田は二人のヒーローをきっちり描ききってる。


つーこって、この漫画は大人の事情で連載途中で終わってんだけど
やっぱこの続きは描かないのかなぁ〜?


ううっ、続き読みたい、でも買ってよかった。やっぱ黒田硫黄好きです。



って、ペディキュア乾き捲くりだな 汗

今、ついに「のだめカンタービレ」に手を出してしまいました。おもろっ!
感想は後日。