数十年後の感じ方。


つーこって、小説感想は一体いつになるのやら。急遽映画感想。


シザーハンズ


その名の通り、手がハサミになってる人造人間とそんな彼を取り巻く人々との交流と騒動、そして恋。


これは20代前半に一回観たんだよね。で、やっぱ観て泣いたんだけどさ


手がハサミのエドワードは天才的なテクニックと想像力でハサミを使いこなし
一時は周囲の人気者になるんだけど、注目されるということは、それだけ妬みや嫉妬の対象になるという事で
必ず陥れようとする奴が現れる。エドワードは純粋で素直で従順だから罠に落とす事も簡単で
追い詰められていく彼と、彼のやさしさをよく理解しているキム。
だからこそ彼女をこのハサミで傷つけたくないし、でも彼女のそばにいたい。
でも、周囲は自分の知らないところでどんどん動いて大きくなるばかり。


と、まぁ前回はこういう感じで、単純に「結ばれることのない恋」とか「変わり者の孤独」とかに泣いた気がする。
つーか、今日みたいに号泣するほど感情移入して観てなかったもんな。にしても異常な泣き加減だけど 汗


でも、今回観て、こんなに悲しい話だったけかな?とか思いながら観てたんだけど
どうも、前にも増してジョニーディップ演じるハサミ男エドワードがなんかすっごい健気に感じて。泣


彼はハサミでしか自分の存在を示す事はできないし、自分を守るのもハサミ
でも、自分を守ろうとすればするほどそのハサミで人を傷つける。
それが見た目どおりの異端である彼にしかわからない苦しみであるんだけど


だからこそ、あの氷で氷像を作るシーンがあんなにもきれいで泣けるんだと思う。
でも、あの時に彼女と気持ちが通じ合ったんだなって、どうして前回は感じなかったんだろう。


そして彼女と触れ合いながら、彼の生みの親を思い出す件も
前回はあの手があったならば、今彼女を思い切り抱きしめられただろう。くらいにしか思わなかったけど
あれは、今愛する彼女と、自分をつくりだし、ずっとそばで理解し愛してくれたであろう
死んでしまった生みの親への愛を重ねていたんだと思った時


もうダメ。それからいいだけ涙でて、最後までとまらなかったもの。


だってね、発明家の生みの親が死んだ時も、彼は頬に傷をつけることしかできなかったんだもん。
愛する人に触れて愛しむことができない自分の存在なんて悲しすぎる。


そして前回と感じ方が違うのは、エドワードを見つけ出し、家に連れてきたペグの存在。
エドワードがどんな状況に置かれても、徹底的にペグはやさしい。一生懸命エドワードを理解しようとしてくれる
ペグのあのやさしさはもう罪だよ、エドワードが周りを傷つければ傷つけるほど残酷だ。
エドワードが自暴自棄に近所をハサミで荒らしていても、周囲がエドワードを阻害しても
最後の最後までペグはエドワードを守ろうとしていたけど
あれが反対にエドワードの孤独な部分が浮き彫りにされてなんかもう観てて辛かった。


そして最後に雪だもの。二人を繋げてる雪。彼の存在を知ることの出来る雪。


いやもう泣き過ぎて明日絶対目が腫れるわ 汗


あ、エドワードの声が今は亡き塩沢さんだった。北斗の拳のレイの声。なんて貴重な。
いやもう完全にふいつかれたし、泣き疲れた 汗 明日ウーマンリブ観れるかな?


その前に泣き過ぎて目が開くか心配だ。