子供の心は大人にはわからんのかな?


チャーリーとチョコレート工場


前に観た「シザーハンズ」と同じ監督。そしてジョニ−デップのコンビ。
この監督は色彩の鮮やかさがとてもいい。原色づかいの濃密さが、更にファンタジーを強調させる。


内容は、おちゃこま達が大人気ないショコラティエにチョコレート工場へ招待される話。


なんといっても、小人のウンパ・ルンパの顔の小憎らしさときたら 笑
1人の人間を多用するのはずるいよな。(真夜中の弥次喜多の良々とか)


ジョニーデップ演じるチョコレート工場の主、ウォンカの登場シーンがすげー好き。
かなり登場シーンひっぱって散々じらしといて、あれかよ 笑
そんで、ウォンカはもう人間じゃないよね。あれはアメリカうまれのセルロイドだね。
血が通ってると到底思えない風貌だよ。よくあれだけ存在全部が胡散臭くできるよな。
でも、子供みたいにくるくるとずるい顔して工場案内するウォンカはかわいい。
自分の両親とのすれ違いや工場を作るに当たっての人の卑怯さを経験して人間嫌いになってるウォンカの
「両親」と言葉にすることができない意地みたいなものは、子供特有の「孤独」を上手に表していた。


ってか、この話は。工場に招待すると見せかけといて
ウォンカは子供に、今の自分の現状を救って欲しかったつー物語なんじゃないの?
じゃなきゃ別に肉親同伴させなくても子供だけの招待でよかったんだし、
最後にチャーリーに助けを求める事もしないと思う。


我侭ながきんちょは、自分見てるみたいで嫌だったんじゃなかろか?
意地の悪さは自分ひとりだけで十分だもの。
大人になる前に、懲らしめて自分みたいにならないようにっていうやさしさかもしれんよな。


我侭な子がお仕置きされた後に、普通の体に戻らないで工場を出るってのは、見せしめですか?汗
確かにがきんちょは能書き垂れずに素直にキャッキャッ言ってるのが一番かわいいもんね。
そこに肉親同伴させるってのは。こんなガキにしたのは、てめーらですよっていうことの表しで
あの後、子供達はいい子になったら元に戻れたのかな?


しかし、これほどまでにあっさりと軽快に見れる内容で尚且つ、結構最後感動しちゃったりして
お仕置きの仕方もわかりやすいし、厭味じゃないし。
実に夢のある話だなって思った。


でも、チャーリーが拾ったお金でチョコ買うとこは現実感バリバリなのよね 汗