スガと乙女。


スガシカオ 「SUGA SHIKAO ALL SINGLES BEST」2枚組


買う予定を一切考えてなかったのに、ひょんなところから手に入ってしまったスガさんベスト
ラッキーつって、聞くとやはりいい!!激良し!!もう最近はこればっかバリ聴いてます。


で、私はスガさんの何が好きというと、曲や声さることながらやっぱ断然「歌詞」
スガさんの歌詞は「断固自己否定」「絶対的服従希望」「ポジティブに見せかけて後ろ向き」 笑
これが人に向けてじゃないくて、あくまでも自分の内の方へ持っていってる感じがこれまた好み。
それでも、このさらけ出してる素直さというか、愚かさというか、方向は別としてとても直向きなのよね。
そこがスガさんのあの声と相俟って、甘美な世界になるんだから参る。


そんでこうやって聴いてると、スガさんの歌詞の世界は「夢見る乙女」が良く似合う。
少女漫画を好み、ついでにBLなんかも読んでる乙女の皆様には、是非スガさんの歌詞に重点を置いて貰いたい。


この決して「眩しい光」は感じられない「ちょっとサンバイザーがかっている」ファンクな曲調に
「家畜」だとか「性的敗北」「人魚の肉」「イジメテミタイ」
「銃」「手錠」「支配」「優等生」「果実」「唇に毒」「束縛」等など
かなり興味をそそられるキーワードは山ほどある。(ちなみ私は「さなぎ」もかなりエロい言葉に感じる)


そんでもって乙女には、スガさんの声で
「君のすました顔、僕だけの物」とか「あなたのキスで脳も心も解けてしまうそう」
「君の事全部、僕は知っているんだ」と耳元で囁かれてのた打ち回って貰いたい。


BL好きな乙女なんかは、もっとたち悪い感じで
「年齢を偽った中くらいの女」「やけくそでねたバイト先の女の店長」「僕の腕の中で彼女の代わりになってよ」
「エリやムネに汚い物をこぼしてしまったら」「少し黄色い、ドロのような色で」
なんてあたりの歌詞を耽美な少年達と合わせて妄想に耽てみるのもいんではないでしょうか?
(歌詞の中にベストに入ってないものもある)


スガさんの妄想溢れる歌詞でまた妄想する。いや〜、病的だわ〜素敵 笑


なんて、こんなこと言ってるとスガファンに怒られる様な気がするけど
スガさんの声って、すごく色気もありながら、渇いててつかみ所がない幻想を感じさせる魅力があると思うんだよね。
まるでハーメルンの笛吹きのような、吸い寄せられてしまうような、酔いしれてしまう
その先に「罠」が待っているかのような声で(どんな声だよ)
そしてその罠に自らかかっていってしまう人物を連想すると、「乙女」がすごく似合ってしまうんだよ。


つまりこれは、ミッチーが「光を浴びる由緒正しい王子様」だとすると
スガさんは「影に潜む怪しい魅力を放つ闇の王子、魔王」(う〜ん、これまた黒マントが似合いそうだわ)
つーか、ここまで妄想してしまう私が一番病的な気がするのだが 汗


あ、魔王といっても、「おとうさんおとうさん聞こえないのそこに魔王がいるよ〜♪」
とかいうシューベルト系じゃないよ。
いやー懐かしいな「魔王」学生の時よく聴いたなこの曲。


そうそう、魔王は最後、ぼうやを連れて行ってしまうのだよ、このあたりもBL好きの妄想に繋がりません? 汗
ちなみに私はBLは否定はしませんが、好んで読みません。
つーか、昔好きだった漫画家が数名そっち方面に行ってるの、結構ショックだったり。


脱線し捲くりでまとまらないんですが、ようするに乙女はスガさんの歌を聞いて貫通してくださいということです
(最低な締めくくりだな、おい/汗)