これはツンデレって言わないの?


和月伸宏 「るろうに剣心」1〜28巻


わしが「漫画なら何でも読むよ」と言ったら「とりあえずこれ」と持ってきてくれた。(重かっただろうに/汗)
この作品は、漫画は未見で、アニメは昔何回か見たことあるけど、イマイチ内容を把握してなかった。
内容はその昔「人斬り抜刀斎」と言われていた伝説の維新志士が、
過去を悔やみ、逆刃刀を持ち、不殺(ころさず)を誓いながらも過去の因果に立ち向かう流浪人・剣心の戦い。


ま、ざっくりいえば「人斬り」であった鬼から、人間としての心を取り戻す為の剣心の成長記なのだな。
やはり人気あっただけあって、面白かった。なるほど、新撰組が絡んでるわけですな。


これはその辺の歴史に詳しかったらもっと楽しめるんだろうなぁと思った。
新撰組は「とってもひじかたくん」でだいたいの名前は覚えてるけど、この人たちが何をやったかはよくわかんない。
なんか「池田屋さんを襲った人たち」くらいにしか覚えてない。
後、「とってもひじかたくん」で優男だった斎藤一が、ここではかなり渋いおっとこ前で登場。
ちなみに、私はこの作品で斎藤一が一番まっとうな事いってて好き。


剣心の「不殺」も斎藤一の「悪・即・斬」(ヤンキーの当て字のようだ)も同じ正義であれ
「不殺」は剣心ほどの強さが無ければ成り立たないと思うんだけど(実際そんな余裕もないだろうし)
つーか、一思いに殺すよりも、殺す一歩で生かしとくほうが残酷な気がするのはわしが捻くれてるから? 汗


技の名前が「北斗の拳」のように見事に長い漢字炸裂で、「ああ、ジャンプだな」と感じました。


しかし、剣心は「人斬り抜刀斎」になったり、とぼけた流浪人になったり、廃人になったりと
剣の達人の割りに、まったく精神不安定なのが笑える。


そういえば、前にいた会社の営業さんは空手、合気道、柔道をやっていたにも関わらず、
自律神経やられて、あげく男性更年期障害になって2ヶ月くらい休養してたな。汗


やっぱなかなか精神は鍛えられないんすねー。


で、そんな剣心見てて思ったのが。ツンデレ
「人斬り抜刀斎」が「ツン」で「流浪人剣心」が「デレ」と勝手に決め付け。
「こんなツンデレ道場があったら、今なら流行る」と
アメリカンドリームならぬ「秋葉原ドリーム」に思いを馳せらせるのであった。