歩いて図書館に行ったら日に焼けた。

こないだ車の点検を待ってる間、暇だったので図書館へ行った。
最近街の図書館では「手塚治虫コーナー」が設置され、いろんな手塚作品が読めるようになった。
ではでは早速ということで、丁度読みたかった2作品を手にとる。


鉄腕アトム」13巻
ご存知、皆のヒーローアトムのお話。
この13巻は、今浦沢直樹が描いている「プルートウ」の原本「地上最大のロボット編」
思えば私、アトムを漫画で読むの初めてのような気がする。


この漫画では、プルートウは冒頭ですでに正体現してます。
内容は、人間の欲とロボットの感情の芽生えなんだけど、もう、やられた。
せつない。プルートウがすごく切ない。


プルートウはただ自分を作り上げた主人に従順だっただけ。
世界一の強さを手に入れる為に強いロボットをひたすら倒す。でもそこに出会いがあって
自分と違う生き方のロボットに出会い、その思いに触れ、自分の感情がどういうものかもよくわからずに
自然に、人の痛みを感じ取っていったプルートウ
ウランが気になり、兄弟であるアトムとの戦いを躊躇する。
それは「アトムが死ねばウランが悲しむから」
それでも戦いを止める事が出来ないプルートウがすごく悲しくて、ちょっと泣きそうになった。


ちょっとぉ〜この話、簡潔ながらもプルートウの心の動きが見事なまでに繊細に表現されている。
百万馬力を手に入れたアトムが、「化け物」と言われ傷つくところも
「人とロボットが共存することの矛盾」がわかり、なんか全体通してかなり切なかった。


それにしても、原作のゲジヒトってパッて出てきてパッて死んでしまうのね。 汗
さて、浦沢はこれをどうやって料理してくれるのでしょう?



「ユニコ」1、2巻


これ、子供の頃に「24時間TV」で昼間アニメが放映されてたんだよね〜
三つ目がとおる」とか「ワンダー3」とかよくやってたのに、最近なんでやらなくなったんだろう?


なんて思いながらも懐かしさで読む。
あれ?あれれ?ユニコってかわいらしいファンタジーじゃなかったっけか?
これ、すごく悲しい物語なんだけど・・・


ユニコと仲良くなり、好かれる者は必ず幸福が訪れると言われているんだけど
いじわるなビーナスはそんなユニコが気に入らないらしく、彼を1人時空に飛ばす。
一人になったユニコはたどり着いた場所で様々な人に出会い、仲良くなって幸せにしていくんだけど
出会った人が幸せになった途端、ユニコはまた別の時空に飛ばされてしまい、人はユニコを忘れてしまう。


自分と一緒の時間を過ごした人が自分を忘れてしまうなんて悲しい。
確かに人との出会いなんてそんなもんかもしれないけど、ユニコの場合
ホントに誰一人としてその存在を覚えてなくて、思い出してもくれないんだから
これほどの孤独は無いと思う。


これ、子供向けの漫画かぁ?汗 人の業なんかも見えて、結構内容重いぞ。
それでもユニコは、子供の時に見た印象を同じで、ホントにかわいくてやっぱ飼ってみたい。


うーん、やっぱ子供の頃に観たアニメや漫画はもう一回大人になってから読んでみるべきだな。



あれ?映画感想はどこいったんだろ?汗