漫画は友達!


渡瀬 悠宇 「絶対彼氏」 1〜6巻 


同僚さんが実写ドラマ化するからということで買ったらしい。
あ、「ふしぎ遊戯」の人だ。


内容は、女性専用人型彼氏ロボットと女子高生の恋。


まぁ、主人公とロボットの恋ははたして成立するのか?ということがこの作品の軸なんだろうけど
だからといって、友達と仲違いしっぱなしで終わってんのはどうかと思う。汗
やっぱ友情より彼氏ってんなら裏切った友達を許してる図なんて中途半端に描くなよ。
もうその時点で冷めました。
もともとこういう都合の良い恋愛漫画は興味ないんで流し読み。


主人公が好きな男に振られて傷つけられた時に、後ろから抱き締めて慰めてるの見て
「あーこういうこと夢みてんだー世の恋愛漫画好きは」と、枯れた事言ってみたり。



車田正美風魔の小次郎」 1〜10巻 


読んでて「そう!車田正美はこれだよこれ!」と興奮してしまった。汗


内容は最初学園での風魔一族と夜叉一族の戦いから、聖剣の奪い合い、
風魔統括の争いと、正に風の如く一気に駆け抜けます。


ドラマは夜叉一族のとこまでなんだね。
漫画はドラマより淡泊だな。登場人物の心理とかも丁寧に描いてるドラマの方が好きだな。
後、最後まで小次郎と生き残った竜魔は、連載当時人気あったんだろーなーとか思ってみたり。
全編細部の細部までが車田正美。「聖闘士星矢」読んでいたのが懐かしいわ。


でも、小次郎。女の裸はメルヘンじゃないと思います。



尾田 栄一郎 「ONE PIECE」49巻


うわっ、次で50巻じゃん。スリラーバーク終盤。
まだ終わんねーのかよ。汗 やっぱ私は浮かれサンジ好きです。
合体を冷静に拒否るロビンかわいい。



二ノ宮 知子 「のだめカンタービレ」20巻


おう、もう20巻もいってんだ!いやしかし、今回の巻はおもしろかった!
「のだめ、千秋から独り立ち」の巻。だね。


なんだかんだと一番のだめに甘いのは千秋だよね 汗
のだめの才能の開花はまだまだこれからだ。



あすなひろし 「青い空を白い雲がかけてった」


なんて清々しい作品なんだろう。


余計なものを一切排除し、トーン使いの控えた無駄のない線が、
一コマ一コマの余白の白さを際立たせている。
デフォルメされた登場人物達が、くるくると表情をかえながら
ただ、ただ、繰り返されてくありきたりの日常にさり気ないやさしさと暖かさ、
互いに憎まれ口を叩きあいながらも、大切に思える関係。懐かしささえ感じる、ベタなギャグ。


それが淡々と続くだけで、特別大きな感動が待ってるわけではない。


なのに、この物語の存在感は一体なんだ?
大袈裟な演出のないストレートな日常は、この絵を一層クリアにしてる。


しかし、「エイトビートの除夜の鐘」なんて台詞は、かなりセンスある言葉だ。やられた。



丸尾末広 「パノラマ島奇譚」


いつの間にこんなの描いてたんだ、乱歩と丸尾、最強じゃん。


丸尾の作品は昔から乱歩作品らしきパロが随所随所に見られたけど、
本腰入れてのそのまんまってのはこれが初めてだろうな。


この作品のメインはなんといっても題名の通り、主人公が造り上げたパノラマ島の世界感で、
それを丸尾はイメージを壊すどころか、想像以上に怪しく、おぞましく、
ぞっと背筋が凍るような「人工」という不気味さと鬼気迫る美しきパノラマ風景を見事に描いている。


内容全体も細かい説明や人物背景は始めの方だけで、後半はほとんど台詞もなく、パノラマ島に重点を置いている。
その視界で訴えてくるパノラマ島の迫力は圧巻で、これはもう画集だね。すばらしい。


しかし相変わらず丸尾のセックス描写はなんか間抜けだ。笑える。


三浦 建太郎 「ベルセルク」1〜13巻 


雑誌のワイド版どーん!分厚い 汗 


内容は、生い立ちに恵まれなかったガッツ君という剣士が、
「鷹の団」を率いる、野望を持った少年グリフィス君に出会い、交友を深め
グリフィス君の為に時に影になり、時に命を張って戦ったりとガッツ君は尽くすんだけど
ふと独り立ちしようと思い立ち、グリフィス君から離れようとしたら
グリフィス君は自暴自棄になってしまい、やだやだやだー!僕はのそばにいれないなら死んでまえー!
と、自分の欲の為にガッツ君と仲間を悪魔に捧げついでにガッツ君の見てる前で女を寝取り人間を止める。


そんなグリフィス君に、片腕片目を失ったガッツ君は復讐を誓うのだった。


とまぁ、平たくいえばそんな話です。(全然平たくねー/汗)
ガッツが鷹の団に入ってから触の所までが最高におもしろかったなー。


グリフィスのカリスマ性やガッツへの執着、挫折、崩壊、嫉妬。
それに反比例してガッツの孤独な閉鎖感が、仲間によって解きほぐされ、
信頼され、一目置かれ、キャスカを愛し、逞しい男に成長していく。
落ちてく者と開花される者の過程が、これから起こりうる、ある意味での逆転劇を無残に残酷に盛り上げる。
これがこれが、触の場面はホントに悲惨で酷い。
こんなもんガッツじゃなくたって復讐したくなるわい。汗 


触の後の話はなんかだんだんと
「風のマントを手に入れた」「炎の剣を手に入れた」みたいなRPGのようになってきてる。汗
う〜ん、面白くないわけじゃないけど、なんだかなーって感じ。


つーか私思うに、業を抱えてとはいえ人間のまま生き延びたガッツと
すべてを手に入れるために人間やめたグリフィスとじゃ、もう勝負とかの問題じゃないよね。


グリフィス人間やめた時点でガッツに惨敗だよ。


無駄にエロくて笑えた。




空知 英秋 「銀魂」17〜22巻 


いいだけ低俗な下ネタ中二ギャグが飛びかう中、感動させるとこも自然に見せちゃうあたり
今更ながら、この人はシリアスとギャグのバランスが巧いなと思う。
乙姫の最後の笑顔なんて泣きそうになったもん。


しかし、作者はあごひげの奴になんか恨みあんのかな?笑 
でもマダオは悲惨で、近藤は哀れなの。微妙に違うの。かわいいの近藤。


ヅラはマジウゼェェです。近くにいたらグーで殴ってるタイプです。


いや〜しかしドライバーの回、バカらしくて好き。
銀さん見事なはめっぷり、 DMCのクラウザー並みだわ 笑


呪われた刀でオタクになってしまった土方が
「腕がベルセルクのガッツのようにとれてしまう」みたいなセリフを読んで
「ああ、ベルセルク読んどいてよかった」と思ってしまうあたり。
もう完全にこの漫画に嵌ってしまったようです。汗


ジャンプ読むとき、一番楽しみなのが銀魂になってしまった私。


まだまだ漫画感想の旅は続く。