ちょうどエエの過剰。
「笑・神・降・臨」
そういえば、長いネタをちゃんと観たことなかった気がするなぁの二組。
なんだか一本とられたようなコント4本。
「ファミレスの面接」
まずはお馴染み今野のうっとおしいキャラでご挨拶。
しかし、今野に隠れて、高橋の事務的なツッコミはこう観るとやさしいようでちゃっかり軽くあしらってる 笑
ラッシャー木村懐かしい。
「デパートアナウンス」
今野のすごいとこはメイクやカツラなしに女性の服着ても違和感ないとこだよな。
赤いスカートスーツの今野も、あんな女性居そうだもん 笑 しかも足キレイだし 汗
反対に高橋はストリートファッションまったく似合ってなかった 笑
ネタは高橋のCD発売イベントのアナウンスを今野が延々していくうちに宗教じみた内容になっていくんだけど、
これ、ミュージシャンを教祖に仕立てるファンへの当て付けかよとか思ってしまう 笑
なかなか深読みさせてくれるよな。うん。
「誘拐」
医者の子供今野を誘拐しようと近づく高橋。
内容はよくあるネタなんだけど、大人びた発言する子供の今野が生意気通り越して病んでるのがいいね 笑
セリフも要所要所に今野特有の言い回しが利いてて「まだ子供なのだから〜」は是非姪っ子に使ってもらいたい。
(そしてそんな姪っ子を抱き締めたい)
「出張」
これ好き!これおもしろい!
はじめ今野メインで観てる側を油断させ、話が進むにつれ、気付いたときには高橋が変なことになってる 笑
あ〜このじわじわとねじれていくボケとツッコミがワクワクするわ〜。
これを散々今野のキャラを押し通した後の4本目に出すってのもまた憎いね。
ご当地名物にやたら詳しい人っているよね〜、いろんなガイドブック読んでチェックしてる人。
でも外出るのめんどくさくてルームサービスとかで済ましちゃう気持ちもわかる。
なんか、共感の逆転を見せられたような気がして、やられたなって感じ。
キンコメのコントはボケとツッコミの両方に皮肉さが満載なんだなって思った。
そうなると、今野のキャラって意外や意外、皮肉の中和に一役買ってることが判明。
あと高橋、瞳孔開いてたぞ 笑
『2丁拳銃』
内容盛り沢山な25分間ぶっ通し漫才
長丁場のネタの中に、今時めずらしいくらい毒の要素がなく
自虐は多少あれど誰も傷つけない平和な漫才だった。
そしてネタ全体がとても身近に感じられる。
普段の会話に取り入れられて、誰もが盛り上がれそうな題材ばかりで楽しい気持ちにさせてくれる。
「絵描き歌」の「マル書いてチョン♪それ消して♪」や「あっという間に、チョン♪」は
文字に起こしてもわかりやすい面白さで、実際歌の通りにやってみたくなるし
「妖怪シリーズ」の日常でのちょっとした不幸や出来事、あれは実は妖怪がやってました。
なんてのを見せられると、自分の周りの出来事を妖怪のせいにしたくなる 笑
「クイズちょうどええ」は、暇な時に「いろんな丁度加減」をクイズにして友達と出しあったり
1人でぼんやり考えて、密かににやけたりすることもできる。
特にこれに関しては、問題も答えも共感しまくりの絶妙加減で
段々「ちょうどええ」加減が、過剰なまでに細部に入りこんでいってよかった。
「海外旅行」は川谷のボケツッコミがいいね。
ツッコミ入れるときの言葉のチョイスは最高だな、擬音が多いけど。笑
特にボケの入りかたが古臭いところがこれまた好みだ。
なんかさー、平凡を非凡にするのは自分次第で、それが楽しいものならなおいいねーなんて感じの
「私がなぜお笑いが好きなのか」という理由の根本はこういうことなのだろう。
「笑い」に関しての観方を、初心に戻してくれたような漫才でした。
二組とも、いいもん観れましたv