紅白残酷合戦。


チャーリーとチョコレート工場」観ながら感想綴ってたら進まねー進まねー 汗


初の3Dドーン!


アリス・イン・ワンダーランド


わかっててもやっぱいざ映像飛び出してくるとテンション上がっちゃうね
思わず掴もうとして自然と手が出そうになっちゃったもん。やばいやばい。 汗


映像と色彩の美しさと立体感が御伽噺の不思議さに合っていたけど
内容全般は3Dじゃなくても充分楽しめたな。面白かった。


内容は19才になったアリスがも一回不思議の国へ迷い込む話。


そういえば私「不思議の国のアリス」って高校の英語の授業で習った程度なのと
家の母さんの体系が「ハンプティダンプティ」に似てるってくらいの知識しかないんだよね。
でもこの映画はそんなに知識が無くても「少女の成長物語」として充分楽しめたし
あったらあったで細かいとこを深く掘り下げられたんだろうなぁという感じ。


そんな、アリスが成長していく上で重要な鍵となる「白の女王」と「赤の女王」のキャラクターは
「善」と「悪」というより「大人になる為の強さ」と「子供から抜けきれない弱さ」を表していて


体と比べて頭の大きい「赤の女王」は、その異形の姿のせいで両親からも愛されず
コンプレックスと孤独を引きずりながら、自分を基準とした絶対服従の横暴で残虐な世界を作り上げる姿は
愛情を求めて我儘に振る舞う不安定で不器用な「子供」
その脆さと幼さは、あまりにわかり易くて隙だらけだから
上手いこと近付いてやさしく取り入れば利用できてしまう危うい単純さがある。


一方、優雅で貞潔で柔軟な「白の女王」は誰からも愛され、押しつけることも出しゃばることもせず
相手の意思を尊重し、距離を置いて冷静に判断できる所謂「大人」
彼女は決して情に流される事ようなことはしない。だから自分で手を汚すこともしない。
「自分で決めたことは自分で責任もってね」と他人事のようにアリスを戦いに促し
戦いに負けた赤の女王に死刑よりも辛辣で残酷な罪を下す。
はっきりいって赤の女王よりも策士で冷徹で無慈悲。


でも、「大人」ってこういうことだよなと思う。


感情を無にして言わなきゃいけないこととか、場合によって切り捨て、突き放し、時に見てみぬ振りしたりして
だって、そうしなきゃ収集つかない。いちいち感情に流されたら誰も救う事も終わらすことも出来ない。
私も大人の対応をしている時、なにより「情」が邪魔になるときがあるもんな。
だから映画観ながら何度も「あいたたたっ」ってなっちゃったよ 汗 


アリスは「夢の世界で何百匹のドラゴン倒しても来世には繋がんない」ってわかったから
「白の女王」に付いてちゃっちゃとドラゴン倒して現実世界で「大人」になることを選んだんだろう。
それは実際、現実世界に帰った時に行うアリスの決断と主張にきちんと生かされていた。


つーか、「大人」になっても「子供」のままでいても「残酷」であるのに変わりは無いんだなと思った 汗


しかし、「白の女王」と「赤の女王」はどちらも強烈なインパクトがあったけど
ものすごくチャーミングで憎めないキャラだった。
この二人を素直に「善×悪」として観る事ができたのならば、私も少しは人を真っ直ぐに見れるのだろうかね?
でもね、赤の女王に「愛されるよりも恐れられる方が良い」なんて言われちゃったら
なんかもう愛しすぎて、抱きしめたくなるじゃないかっ!!
あ。赤の女王って「スウィーニー・トッド」の女店主じゃね?


白の女王はあの腕の上げ方がいいね、二の腕の筋肉が鍛えられそう。 笑


あれ?なんかアリスとマッドハッターがおざなりにされた感想になっちゃった。汗
ま、いいか。