笑い飯がチンポジを定めた日。

私・・・・奥飛騨慕情好きだったんだよね・・・・。



とうとうM-1終わっちゃったよぉ〜。
なんか、実感無いなー。また来年ありそうな気がしちゃうもん。
優勝した笑い飯へのいろんな思いが絡まって全然まとまってないけど
今年もちょろちょろと見解をほざくとしますか。


前説、RGのAB蔵 笑 (くまだまさしの名前も挙がってたよね?)
審査員登場。紳助、審査前に予防線張ってる 笑 
初登場の宮迫と大竹、緊張している。そらするだろ 汗


控室の模様。
お馴染み笑い飯哲夫、掃除しながらテツ&トモ「M-1終るのなんでだろ〜♪」(“テツ”夫だからか?)
西田もなんかやってる?・・・・目玉? 笑


敗者復活会場、藤井隆とタクシー運転手の原田さんのやりとりも今年最後。 笑



「カナリヤ」 ドレミの歌 
ネタはレッカペでチラっと観る程度で漫才は初見。
顔もクルクルメガネのボン溝黒しか印象なかったから、舞台に出てきた時一瞬マジで
「え?水嶋ヒロ?小説だけじゃなく漫才までやりだしたの!?貪欲だわ〜」とか思っちゃった。笑
漫才は、あ〜、ボケツッコミがはっきりしてないんだ。
水嶋ヒロ(笑)がオリジナルドレミを歌い続けるのを疑問に思いながらも
やり続けるうちにボンが吊られてレンコンだのラッキョだの知床だのの「アレルギーの歌」に成り果てる。
テンポ良いし、歌うまいしでトップバッターとして勢いづけるには悪くないネタだったんじゃないのかな?
「継母の前、ファイティングポーズ」が笑った。


ジャルジャル」 漫才練習 
ホント、ジャルジャルは擬音好きだねー 笑 
あはは、なんか冒頭のやりとりは漫才技法を皮肉ってるようにすら感じるなー。
とってつけたような後藤の目線が憎たらしいわ〜 笑
今までのM-1漫才に対しての方式を崩壊したかったのかな? 後藤 「伸び伸びやらせろや」
人を食うネタをこの舞台でやろうとしたのなら、せっかくだからもっと好き放題やっちゃえばよかったのに。
M-1最後だと思うと、ちょっと物足りなかったね。


ジャルジャルに審査員が悩まされたところで(笑)敗者復活会場へ
ルフィだぁっ!!喜 「スタジオ行きたいかぁ!?行きたいって言えーっ!!」に
「行ぎだいっ!!」と思わず叫んでしまう私 汗


敗者復活、パンクブーブーに決定!やっぱ優勝経験してるコンビは強いな!


スリムクラブ」 勘違い。
お。このコンビは全く知らない。初見。
・・・・いや、ちょっと待てって。汗 え?このネタ本気?
おいおい、これ何起こってるか把握できないんですけど 笑
何だよこの間。汗 計算?それともホントに緊張しちゃってる?間の空白にすげーハラハラすんですけど 汗
捻れた空間だなぁ、いやでもこれは観てる側が惹き付けられるわ 笑 
「この世で一番弱いのはウズラ」
そっかぁ、これは今までのM-1漫才のテンポやリズム、ボケの手数などの真逆をやってるんだ!なるほどぉーすげー 
うわ〜だとしたらやるなぁ〜策士だぁ〜これ。松ちゃんじゃないけど、度胸あるなー 汗
それに加えて、繰り出すワードが面白い。
「左手の指全部折ります」から「私はこうして成長してきました」の件はこの大会で一番笑った。
どんな成長の仕方だよ 笑
ネタ後のトークもいいね。点数も高いっ!これは俄然面白くなってきたぞぉ〜。


銀シャリ」 ABCの歌
これはやっぱ運なんだろーな。全部前にやったスリムクラブの影響受けてる。
スリムクラブの間を重視したスロー漫才の後に、正反対の銀シャリの捲くし立て漫才に観客が完全に乗り遅れた印象。
ボケの鰻が緊張してたのか、弾け切れ無いジャクソンファイブが填まらなかったなー 汗
後、鰻のとってつけたようなとぼけた歌い方が、スリムクラブのガチさに敵わなかったんだろうな。 汗
「アルファベット難民」「エゴがすごい」「情緒がすごい」「HIJIKI」とツッコミが巧みで安定してんだけどね。
私はこのネタ、手堅いなーとは思うけど。昭和の漫才ってもっとポップだったような気がする。


「ナイツ」 2010 スポーツの出来事
すげーナイツ 汗 この一年でこんなに「いい間違い」を進化させたんだ。
「ヤホー」の名残もありつつ、時事ネタを塙のいい間違いのボケで正統派漫才にするなんて、恐ろしい。
でも、まだまだ自分達のものにしてないのか、いつもの流暢な感じがなくちょっとテンポが間延びした感じ。
でも「間違いの軌道修正も間違い」ってのがナイツらしさがでてるよなぁ。
「相撲界の賭博系で問題」から「イチロー」→「鳥羽一郎」の件は塙の皮肉りと相俟ってとても巧い。 笑
これ、後一年じっくりかけて完成させたら、確実に優勝できてたネタだと思う。
私、今年はこのナイツの漫才が一番大会で好きでした。


そして、やってきました笑い飯
笑い飯」 サンタウロス
去年爆発したネタ「鳥人」シリーズ。やっぱこれ系できたか。
いや、このネタやり出した時に起こった観客の笑いはこういうのを期待してるんだな。
そうか、笑い飯はその期待に答えたんだ。うんそうか。このネタで正解なんだ。
一回目ネタ観たとき「出だしが荒いな」と思ったけど、何回か観たらそうでもなかった。
笑い飯はいつもこんなもんか。
上半身が「サンタ」で下半身が「トナカイ」まるで「ケンタウロス」のような「サンタウロス
人間と獣の合体だから上半身と下半身の意思の疎通ができなくて
上半身が肉を食べても、下半身が草食系だから消化しきれず
その風貌であるがゆえに皆の嘲笑の的でなぜかシベリアで肉体労働しているサンタウロス
やっぱり、ネタはアホのようで高度で知的だ。
不法侵入で泥棒扱い、でも法で裁けないだなんて、なんて夢も希望もないんだ。笑
ファンタジーでありながら、サンタもクリスマスもすべて台無しに破壊して、それでもこんなに面白い。
笑い飯は、こんなすごい漫才を容易く「味を占めた」とか言ってしまえるんだなー。
高得点!1位に躍り出た!!


松ちゃん、「銀シャリと(笑い飯)ご飯ものが今日二つあるんで」 笑


「ハライチ」 刑事になりたい
澤部アラスカトレーナーじゃないのか!? 汗
良くも悪くもいつものハライチだなぁ。安定はしてるけど、それ以上でも以下でもない。
ムチャブリされる澤部の追い詰められ感はいつにも増してすごく勢いあったんだけど
印象が去年と同じでそれを上回る新鮮さと爆発的盛り上がりが無い。
あのイロモネアの「顔がぐちゃぐちゃ」みたいな
しつこいくらい同じ振りを繰り返したりするようネタなかったのかな?
期待してたから、ちょっと残念。


「ピース」 いろいろな発音
あら?私、今日の綾部のツッコミ苦手じゃないわ。なんで?
そうかぁ、綾部のツッコミの強さって漫才向きのツッコミだからなんだ。すごく自然。
そんな綾部、顔から緊張が伝わるなぁ。 笑 あれ?本番に弱いのか?
又吉はいつもの又吉って感じだけど、漫才のネタががっちり型に填まってるから 
又吉よりに偏るとちょっとおとなしくなりすぎちゃう気がするな。
綾部の「M-1!!」の発音みたいなのがもっとあれば盛り上ったかも?
又吉はどこでも魂吸うなぁ〜 笑


パンクブーブー」 コンビニで揉め事。
敗者復活。ってか、去年のノンスタといい、このクオリティで敗者復活組にすんのかよ 汗
いつものパンブーの畳み掛けに佐藤のスカシた話の流れと、それにノッカリきれない黒瀬の地団駄。
いかにも自分の事のように話す、佐藤の曖昧な人伝話を勝手な解釈で適当に盛って
聞き手を無視して進行していく捲くし立て具合と、くるくると変わる話の展開が
去年よりもっと複雑で繊細なネタになってんじゃんか 汗
しかもこれだけ入り組んでる話が黒瀬のツッコミで一呼吸置くことで、すごいネタの内容がわかりやすくなってる。
もう何、この文句の付け所の無さ。パンブーすげ 汗



つーこって、最終決戦。スリムクラブ笑い飯パンクブーブーに決定


スリムクラブ」 お葬式の練習
きたーっ!コレきたーーっ!!1本目を上回ったーーーっ!! 笑
冒頭の「今日は皆さん観にきてくれてありがとうございます」から
「今度は是非僕らが皆さんを観に行きますので」でがっちり掴んで話下手なまま(笑)ネタに進む。
そして一本目で体感したあの張り詰めた間。皆早くあの間に浸かりたい(笑)もう期待が止まらない。
これはあれだ。「吊り橋効果」だ。スリルと緊張感が恋愛感情を高めるあれと同じだ!
ぎりぎりまで緊張を高めて、放すボケの威力。あ!元気玉かっ!? 汗
いやでもこれってかなりボケのセンスがないと危険じゃね?
あれ、じゃあ意外にこのネタって芸人と客の真剣勝負なんじゃねーの?
「あなた、高い教育受けてますね」「歌うのバラードだろうなぁ」もよかったけど
「なんとかならんかねー」→「民主党ですか?」→「この状況で民主党のこと考えるの民主党にもいませんよ」
このネタでこれだしてくるかー。すげーわー 汗 
うーん、いろんな意味で本物でしたかー 笑 参りました。 
最後のM-1で良いモン観れました。スリムクラブ、ありがとうございました。


笑い飯」 小銭の神様
スカした。笑い飯スカした 笑 西田「なんかあるんかと思うた」
しかし、これによってスリムクラブの余韻を客に引き摺らせなかったのが笑い飯のすごさ。
笑い飯のネタはホントに観る度にしょーもない愛しさがあるよなぁ。
色々な神様がいるなかで「小銭をくれるだけ」の神様ってのがささやかで大衆的。
1円か2円かをちまちまとやり取りしてるただそれだけの世界
でも、そんなささやかな願いさえも神様は全然願いを叶えてくれない 笑
いやもうホント、笑い飯だってM-1決勝大会で神様に優勝を願った年だってあっただろうなと思った。
ひょっとしたらこのネタやりながらも優勝を願っていたかもしれない。
でも今までその願いは叶えられることなく、ラストイヤーを迎えてしまった笑い飯
私は、そんなすべての余念を神ごと粉々にして茶化したかのようなネタに勝手に感じてしまった。
面白さの破壊力も、1本目から比べれば足りなかった。
普通と言ってしまえば「いつもの笑い飯らしいネタ」それだけなのかもしれない。
でも、このネタを最後に選んだのは果たして偶然だったのか?と思うくらい
最後の最後にいろんな意味で笑い飯らしいネタだったような気がする。
そして改めて「M-1といえば、笑い飯なんだなぁ」と感じた。


パンクブーブー」 殴り合い
いやいやいや、このネタ、話の展開がなんて巧妙なんだろう。
「歩いていると、肩と膝がぶつかった」というその理由をすぐ説明せずに一旦スルーしといて
話の後半にさらっと伏線処理している綿密さは例え一本目と似たような展開ではあれけど
最終決戦3組の中でダントツの質と完成度のネタだと思う。
なんといっても、この支離滅裂さなのにこんなに話の流れがわかりやすいネタを
2本簡潔に作り上げてる力量が半端無い。
審査員は誰もパンブーに票を入れなかったけど
去年以上により洗練された王者の格の違いをパンブーは見せてくれたと思う。
最後のM-1で覇王の覇気を観ることが出来ました。 笑 パンクブーブー、ありがとうございます。


どう転ぶかわからない状況の中、見事笑い飯が優勝!!
ああ、笑い飯M-1もホントにこれで終わってしまうんだなー。


今年の最終決戦は笑い飯(ラストイヤー)、パンクブーブー(初の2連覇)スリムクラブ(ノーマーク)
と、どのコンビが最後に優勝してもそれなりに盛り上がっただろうなと思う。


私は職場で仕事の合間に観てる時、笑い飯が優勝したとこを観て正直本当にその時の感動が薄かった。
よっぽどのことが無い限り笑い飯が優勝するなとしか考えられなかった。
だって、ここまでM-1が芸人にとって大きな存在になってしまった以上
確実に実力がある芸人が最後のM-1を飾るしかないでしょう。
初登場で注目を浴びてから、今までどれだけ度肝を抜くネタを笑い飯は披露してくれただろうか。
すばらしいネタを披露しては何度も玉砕し、それでも前回以上に高度で楽しいネタを用意し必ず決勝に勝ち残る。
笑い飯が9年M-1に出続けたのは、彼らの実力以外の何物でもない。
そう思うと、M-1に惜しみなく出しつづけた高度なネタの数々をまるごとすべて引っさげての
ラストイヤーの笑い飯が優勝以外ないじゃないか。


そんな気持ちで観てたから、多少展開に動きがあったけど予想どおりになってしまった最後を観て
「うん、でももうこれしかないよな」と思いながらあまりにも当たり前すぎてなんとも言い難い気持ちでいた。
でも、家で録画してたのを改めてきちんと観て、最後の笑い飯二人の感極まった表情に
笑い飯の2本目のネタ感想(↑読んでね)の気持ちになった。


西田の「たのむわもう!」の言葉がズシンときたなー。


これは毎年そうだけど、スリムクラブが新鮮に写るのは仕方ないわけで。
私も観た時、あの感覚にうろたえながらも面白いなーと思ったもん
これはまた最後にすげーのでてきたなー、これは荒れるだろうなーと思った。
ただ、面白かったけど心鷲掴みにされるほどではなかった
スリムクラブは未知数であるかもしれないけど、私はそれよりも笑い飯の思いの方が断然強かった。


それからまた何度も番組を観直した。特に最終決勝進出の3組のネタを何回も観た。
笑い飯の「小銭の神様」は決して悪いネタではない。
神様のありがたみどころか、神様自体を度外視した内容の脱線と
彼ら特有の悪ふざけがテンポ良く繰り出された安定感あるネタだった。
でも、笑い飯への期待度がこのネタを「普通」に観せてしまうのだとしたら
それって、誰もができることではないんじゃないのかな?


だから私は、最終決勝のネタは笑い飯らしさがある手堅いあのネタの優勝でよかったと思う。


優勝トロフィー授与の後、オートバックス社長が出てきたその後ろで
まっちゃんが感極まった表情を誤魔化していた姿が写った時
本当にまっちゃんは笑い飯の実力を認めていたんだなと思った。
だからこそ「笑い飯に優勝させたかった」が思わず口にでてしまったんだろうな
それは同じ芸人としての「同士の思い」であり、そういわせた笑い飯という芸人の「器量」だと思う。


うん、そうなると去年のチンポジも良い思い出だよね。やっといてよかったじゃん 笑
それこそずーーーっと定まらなかったチンポジが定まったんだよ、きっと。 汗


って、最後の最後で優勝茶化しちゃったけど
気持ちを込めて、本当に笑い飯、優勝おめでとうございます!

 
よーし、感想終わったー。これで年越せるぞーv