有吉に食いつくならば、曝すまで。


ここ最近なのか今更なのか、TVを観ていると毎日のように有吉が画面に映ってる。
映ってるついでに有吉に注目してみると、押し引きのバランスが実に巧みだなって思う。


有吉の毒舌は、でしゃばったりやたら滅多ら余計な攻撃をする毒舌ではない。
普段はどちらかというと、周囲のやりとりをおとなしく傍観している方が多いと思うし
怒り新党」では、マツコを宥めたり聞き役に回ったりしている。
しかも毒を吐く時、仕掛ける為に自ら動くということはほとんどなく
他の芸人がきっかけを作った時や、喧嘩を売られたりMCに振られてから発進するケースが多い。
遡ると、あだ名芸も自分から手当たり次第にあだ名をつけにいってた訳ではなく
周囲に要求されてから初めてあだ名をつけるという構えだった。


それを踏まえて、有吉は元々受け身タイプの芸人さんなんだろーなと思う。
でも、受け身だからこそ含みを孕んで悪い顔して笑ったり、冷めた顔で黙っている有吉に期待すんだろうな。


だって、有吉の毒舌は痒い所に手が届くような小気味良さを感じるから。


有吉に期待するのは、自分の思惑と合致して欲しいからで
観てる側がTVに対して思うことを、有吉が代弁してくれてるように感じるからこそ
有吉の毒舌は「求められる毒」としてお茶の間に受け入れられ、だからこれだけTVで活躍してんだと思う。


そんで、これは「ロンハー」に限った話なのかもしれないけど
視聴者を味方につけてる有吉に食いつく行為は、なかなか至難の業で
有吉自体、勝算のない賭けはしないだろうから
充分な対策をとらず軽はずみで有吉に食いつくと、有吉の毒にまんまと中てられて終わってしまう。
全てを曝して毒を全身に受ける覚悟で行っても、果たして対等にやり合える若手芸人がいるかどうか。
今んとこそれができてるのは熊田曜子くらいだろうな。
(まぁ熊田曜子は、自分で曝してるつもりはないかもしれないけど 笑)


あ。ついでにそれ観て笑ってる視聴者も、自分の悪意を有吉に曝されちゃってんですよ(私も含めね)


ちなみに、有吉の毒を唯一中和できる若手芸人は、狩野英孝だけです。


って、結果「狩野最強」って話になっちゃった 汗


そんな有吉もでてる「IPPONグランプリ」感想後日。