空洞です。
やっとコッチに上映きた〜
公開から一体何ヵ月経ってると思ってんだ、これだから田舎は困る 汗
内容は、部活を辞めた桐島に
勝手に振り回されてるイケてる男子女子と
それに巻き込まれるイケてない映画部員達。
と、まぁストレートに観れば、それだけの映画なんだけど
イタイーイタイわーこれー
なんつーいじわるな内容と展開なんだよ、この映画 汗
なんだろーね。あの、学校という1つの箱の世界で
覆せない優劣や、脱け出せない埋没感を抱きながら
いい男やいい女と付き合うことに価値観持ったり
自分より劣る人間を見つけては、見下してバカにしたり
器用過ぎるゆえに信念がなかったり
介入されたくないから、おとなしく周囲と調子合わせてみたり
突然の出来事に、対処しきれず苛立ちを覚えたり
好きだけでは、報われないことを知ったり
頑張るあいつと、自分を重ねてみたり
叶えられない夢に、なんとなく期待してみたり
バレバレなのに、意識してない振りしたり
目の惹く娘とちょっと話しただけで、浮かれちゃったり
光を浴びる子も、陰に潜む子も、必死で自尊心と戦いながら
今も昔も変わらなく、すぐそこに存在している。
そんな中、一切姿を見せない桐島。
美人の彼女がいて、イケてる男子に一目置かれ
バレー部のエースで顔も良くて頭も良い。
バレー部辞めると言ったら、マネージャーに泣かれ、
桐島の代役任された部員は、プレッシャーがのし掛かり
副キャプテンは拗ねて八つ当たりしてしまうくらいの影響力。
誰が見ても、輝かしい学校生活を満喫してるように見える桐島は、
きっと、一番現実味のない人物像なんだろうなぁ。
そんな桐島が、一体何を思ったのか、彼女や友達に相談するでもなく、突然部活を辞めた。
彼女も、友達も、部活をやってる桐島に合わせて行動していたのに、桐島は、何も言わず、姿も見せない。
そんな桐島の行為は、彼らに疎外感と、自身の存在の軽さを突き付ける。
まぁ、本気で部活もやらずに、チャラチャラとその場のノリで学校生活をおくってる奴等に、普通は部活の相談なんかしねーだろ。
つまり、桐島との関係性に中身がないということは、
自分自身の中身のなさも認めないといけなくなる。
彼らはそのことに、うっすら気付きながら、それでも、まだ会って話を聞いてない、桐島の胸の内に期待をかける。
しかし、桐島に会う前に自分達の中身のなさを思い知らされることになる。
桐島に振り回されてる横で、自主映画制作に励む映画部員達。
普段、その活動にオタク臭が漂ってるというだけで周囲から見下され、肩身の狭い思いをしている彼ら。
だけど、そんな彼らは自分自身で好きなものを見つけ、自分の意思でやりたい事をやっている。
それが理解されなくても、将来に繋がる訳でなくても、
好きなことを学校生活の糧にして、彼らは日々を過ごしている。
その姿は、桐島ありきのイケてる男子よりも、とても輝いて観えるんだ。
この光と陰の逆転を、8ミリカメラで映し出す演出がすばらしかった!
自分の中身のなさを知り、泣いてしまったイケメン宏樹を、映画部部長の涼也がカメラで撮りながら
「やっぱり格好いいなぁ」と言わせてしまうあたり
「うわっ、容赦ねーな! 汗」と思ったけど 苦笑
でも、イケメン宏樹の中身がなくても、イケてない映画部員が一瞬輝いても
学校生活は今までとなんら変わりは無く
これからもイケメン君は、女子にキャーキャー言われるだろうし
映画部は、やっぱり肩身が狭いのである。
でもそれでいんだよ、学校生活なんてそんなもんだから。
それでも、おばさんは観ていたよ。
あの時確かに、映画部はイケメン宏樹に一瞬でも勝利したし、涼也は本当にキラキラしていた。
そんで、イケメン宏樹は、桐島がいないことで色々気付けたんだから、これからいくらでも空っぽな中身を埋めることができるさ。
というか、登場人物一人一人取り上げたいくらい、この映画に共感しすぎてしまった。 汗
ホントは、イケてるグループになんとなく属してるカスミの意味深さや、
愛すべき野球部キャプテンとか、宏樹に片想いしてる吹奏楽部の亜矢とか
(大後寿々花スゴく良かった!!)
その辺の心情も深く掘り下げたかったけど、ちょー長くなるから止めた 疲
映画部の顧問、「ゴッドタン」のキス我慢に出ていた人だね。
それにしても、やっぱり神木くんいいなぁ
あの最後の逆転は、透明感溢れる神木くんだからこそ成り得たと思う。
この映画、去年観てたら間違いなく№1だったな
年始めに観た映画がこの作品でよかったですv
って感想してたら、ザキヤマさんのCMに「空洞です」使ってる〜っ!? 汗
ちなみに、この映画のEDは「陽はまた昇る」でした。