全力で走って、力尽きました。


フィリップ・K・ディック 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?


ブログ感想では、初の洋書。
内容は8人の火星から逃亡したアンドロイドを追う
賞金稼ぎの警官の葛藤やら共存やら宗教やら人間のエゴやら(と、思う)


う〜ん、これは期待しすぎたかな?
いいたいことはわかる。わかるんだけど、なぜか読んでて気持ちが入らなかった。


これ、すごく頭のいい人が読む作品なのかなと思う。
だって、私は読んでる時、ものすごく置いてけぼりを食らっているように感じるし
「ムードオルガン」とか「マーサー教」というのが唐突すぎてどうもようわからんし
話の核にいるのに、なぜか存在の薄いイジドアや、おとなしくしていたアンドロイドのいきなりの無慈悲さとか
登場人物の心理描写を必死に追いかけてるのに、どうも追いつけない距離感を感じてしまうのは
この小説の根底にある高度さに、気づけない私の頭の悪さのせいなんじゃないかなって思った。


それに、羊のドリーは冒頭にちょっとだけでてきて、その後はほとんどでてこないのね。汗(タイトルなのに)


でも、昨今いろんなSFがこの小説に影響されているんだなっていうのはわかる。
もうちょっと若い時に読んでたらまた違ったのかもしれない。